あなたにとって「ライブハウス」はどんな場所ですか?
タイトルの通りのことを珍しく書いていきたいと思う。
わたくしにとってライブハウスとは自由な場所だ。
来る人拒まず、去る人追わず。
出入り自由、誰に規制されることも束縛を受けることもない、
むしろそんなことあってはならないフラットな場だと思っている。
ただ、今だからこそ、こういう考えができるようになったが、
元々自身の勝手な思い込みから「ライブハウス恐怖症」を患いライブハウス自体に行くことなんてなかった。
そう、あの重い扉は重い扉でしかなくハードルの高い場所だった。
ちょっと待て「ライブハウス恐怖症」ってなんだよ?!って話なんですが…
要する全く知らない(触れたことがなかった)世界のことだったので、
想像ばかりが膨らんで生半可な気持ちで行くと「殺される!」とか、とにかく「怖いイメージ」があったんだ。殺されたりなんかしないのに…(あたりまえ笑)
それがいまとなっては単なる思い込みだったってことはよく分かるし、
その場に連れて来てくれた(来る勇気をくれた)某アーティストには感謝している。
なによりもライブハウスに行けるようになってよかった。理由はたくさんある。
「見識が広がり見えてなかった世界も見えて来た」
そこに在る「いい音楽」や、そこに集う「いい人たち」とも出会えた。
この出会いというのは本当に、自分の人生を大きく変えたし、豊かにしてくれた、ある種「事件」だ。
しかし、こういう類の出会いというのは「自らが何かアクションを起こさなければはじまらない」ことだし、ちょっとした勇気や一歩が重要になってくる。
だからこそライブハウスはフラットな場じゃないといけないと思う。誰にとっても。
「重い扉は重い扉でしかなくハードルの高い場所」であってはいけない からだ。
わざわざこんなことを声高に書いたのには理由があるんだ、聞いてほしい。
ここからが割と重要な話。
少し前にライブハウスは「頑張って通う場所」というようなニュアンスの話を押し付けられた。
正直言葉は悪いが「はあ、なんだコイツ?」って思ったのをハッキリ覚えている。
ライブハウスは自由な場所であって「頑張って通う場所」ではない。
(最優先事項であり中心ではあるけれども)生活の基準は申し訳ないが、ライブではない。
そうしたいのは山々だけど、仕事をしたり、日常にはいろんなシガラミがあるしそれを取っ払うことはできない。お金稼がないと(仕事しないと)ライブにだって行けないでしょう?
そこがクリアーにならなくて行けない人はたくさんいると思う。
「でも好きだったら予定をやりくりしてどうにか駆けつける」けど、
自分が大好きだったバンドを観るために通っていたライブハウス(LIVE)でもさ、
色褪せたら通わないよね?そこを無理して「頑張って通う」必要性ってなんだろう
嫌になったら来ない。あたりまえのことじゃない…?
通う通わないに則って話すなら「好きだったら通い続ける」までの話。
来る人拒まず、去る人追わず。「頑張って通う」って、何の苦行だろうね。
もしかしたらそれを言った人たちの中での「常識」なのかもしれないけど、
「自分の常識を他人に押し付けてはいけない」のです。
お願いだからこれを自由なはずのライブハウスでやらないでくれ。
こういう人がライブハウスの重い扉をより重くしてハードルを上げているんだと思う。
自由な場所を窮屈で退屈な場所に追い込まないで欲しいのです。
そして最後に補足として言っておきたいのが、
ライブハウスはヒエラルキーなんて存在しないフラットで自由な場所です。
そこに常連だから云々とそんな事持ち込まれても知りませんし、新参だからって身を狭くする必要なんてない。 会社じゃないんだからさ…
こんな後ろめたい文章で末尾を括るのも嫌になるので、最後にもう1つだけ言っておきたいこと書いて終わるね。
ライブハウスに来る勇気をくれた「某アーティスト」って言うのは筋肉少女帯の大槻ケンヂさんです。わたくしにとっては永遠のヒーローであり偉大なミュージシャンです。
歩く道や人生を明るく照らしてくれる「サーチライトのような神様なんかよりよっぽど神な人」だと思っています。
みんなにとってライブハウスが最高な場所でありますように。
これからもずっと。